"Harry Potter and the Half Blood Prince"の斬新な邦題

http://slashdot.org/article.pl?sid=05/07/12/0341216&tid=192&tid=1

"Harry Potter and the Half Blood Prince"がフライング販売された、というニュース。
ところでこれの邦題ってもう決まっているんでしょうか。「Half Blood」は多分「混血」という意味だろうから、「ハリー・ポッターと混血王子」とか「ハリー・ポッターと混血のプリンス」あたりが濃厚か、と思っていました。
しかし、しかしです。
各種翻訳翻訳サービスを利用したところ、意外な事実が判明しました。

訳せ!!ゴマ「ハリー・ポッターと腹違い王子」

これは、エー・アイ・ソフトが販売している「訳せ!!ゴマ」の翻訳結果です。なにやら横溝正史のようなドロドロした世界観が漂ってます。

エキサイト翻訳、他「ハリー・ポッターと半分Blood王子」

「エキサイト翻訳」「ATLAS英日・日英翻訳体験コーナー」の訳文がこれ。
Bloodがそのままなのが特徴。この2サイトは同じ翻訳エンジンを使っている可能性がありますね。

infoseek マルチ翻訳、他「ハリー・ポッターおよび異父兄弟王子」

一番多かったのがこの訳文。「infoseek マルチ翻訳」「@Nifty翻訳」「OCN翻訳サービス」「So-net:テキスト翻訳」がこう訳しました。今にも相続争いが始まりそうです。

Google翻訳「Harry 陶工と半分の血の王子」

初めて知りましたがPotterには「陶工」と言う意味があるようです。「Harry」がそのままなのと、「半分の血の王子」という部分が直球でステキです。英和翻訳エンジンを持っている企業はGoogleに営業に行くと良いかもしれません。以下は近い翻訳。

  • AltaVista 「ハリー陶工及び半分血の王子」
  • WorldLingo「ハリーの陶工及び半分血の王子」
  • Dictionary.com Translator「ハリー陶工及び半分血の王子」
  • SYSTRAN「ハリーの陶工及び半分血の王子」

次が非常に斬新。

iTranslator「製陶者および半分の血の王子を悩ませなさい」
TransLand「陶工と異母兄弟王子を繰り返し攻撃しなさい」

「Harry」が動詞扱いされちゃってます。確かにHarryは「悩ます」「荒らす」といった他動詞でもあるようです。しかも文頭なので命令形。これだ、これに違いない。

絶対にありえないとはいえ、"Harry Potter and the Half Blood Prince"の邦題がもしかしたら「陶工と異母兄弟王子を繰り返し攻撃しなさい」かもしれないと思うと、邦題が発表されるのが楽しみでなりません。